HSP
最近、HSPという言葉を知った。
Highly Sensitive Person。
とても敏感な人。ある本では《繊細さん》と呼んでいた。HSPであるかどうかの診断のほぼ全てが強く当てはまった。
思えば昔から、
目が日光に滅法弱く物凄く眩しがり屋だった。
耳もおそらく物凄く良い。周りからはよく声が小さいと言われていたが、自分としてはよく聞こえていて頭の中で響き過ぎてしまうから大声は出せないんだ、と最近気付いた。
味覚も苦いものや辛いものは苦手だ。
肌も昔からアトピー性皮膚炎だ。
そして1番敏感なのは鼻。昔から煙草が大嫌いであんなに強烈な悪臭を放つものが市民権を得て世界に流通しているのが信じられなかった。
更に誤解を恐れずに言うと、電車でよく会う東南アジア系の人々も物凄く臭い。隣の人達は全然平気そうなのに、俺だけが臭いを感じているかの様だった。
ただ俺の場合は敏感・繊細と言うよりかは五感の機能が鋭いだけで、繊細さんの様に人の気持ちを察して助けてあげるというよりは自己完結しているタイプで、これをやると周りの人達が嫌がるからと周りが嫌がる事をしなくなってその結果、抑圧された自分の殻にこもった人間になってしまったんだ。
母親が嫌がるから泣かなくなった。母親が嫌がるから我儘を言わなくなった。母親の機嫌が悪い時が多いから顔色を窺う様になった。
そして、自我が芽生える事無く大人になった。
それに最近、気付いたんだ。